本を知らない子ども達に翻訳した絵本を届ける運動をやってみました。参加費を支払うと絵本セットが送られてきて、同封のクメール語やビルマ語に翻訳されたシールを貼って、返送する。参加費と一連の作業が寄付となるしくみです。
全く違う絵本になっていく不思議な感じを覚えながら、こんなテーマを設けた飲み会もアリだねと話してました。
そこで事件が…
参加者の1人が何気に「親戚が本を作ったんです」と見せてくれました。ペラッとめくったページに「生活」を「活き活きと生きる」と捉えると、何だかハードルが上がる。でも「自分や家やモノを活かす」と捉えると、結果として「活き活き」してくる…とあり、そのまま読み入ってしまいました。
気になって作者の名前をチェックすると、神岡という珍しい苗字。うっすらと記憶が蘇り…むかーし昔30年くらい前に、イベント会場で購入した色あせた本のことを思い出しました。本棚の奥の方から見つけ出してきて「この方と関係がありますか?」
「えー!ウソでしょー!!」
何と何と!!!私が30年間持っていた本は、その方のお父さんという事が判明!!!
私は何度も同じ本を読み返す方ではないし、人の名前もなかなか覚えられないので、なんで急に思い出したのかも不思議。引越しの度にもう必要なくなったかな~という本たちはサヨナラしてきたのに、何となく手放せず一緒に来た本。簡単な製本で背表紙もなく、ずっと本棚の隅にそっと佇んでいた本。「すごぉーーーいっ」感動で身震いしました。
後日、30年前に響いた言葉は何だったんだろう…とゆっくり読み返してみました。なーんだ。今も昔も、私ちっとも変わってないじゃん。時空を超えて本が昔の自分と繋げてくれた気がして、勇気が湧いてきました。どうもありがとう。