本の制作

「闘病記録を本にしたい」とのご依頼をいただいたのは、本厚木駅前にあるチャリティーショップ「WEショップ厚木1号店」を運営するNPO法人代表の小川秀代さん。11年前に東海大学病院の病室で書きためた日記があり、いつか本にまとめて、支えてもらった方々へ感謝を込めてと渡したいと思っていたそうです。

〈闘病日記をプレゼント?〉最初に抱いた?は読み進めるうちに納得。この闘病記録はドクターや家族・友人への感謝の記録でもあり、また同じ病気に向き合う患者さんへも残しておくべき資料でした。

ワープロ文章のテキストを四六判の単行本サイズに組み直したら、244頁にわたる大作になりました。長いですがノンフィクションの迫力…あっという間に読めます。

表紙デザインはご本人のお好きなクレマチス。この本は絶対元気をもらえると思ったので「お見舞いがてらに渡せるような表紙にしたい」と思いました。花をあしらう案が出たので、好きな花を伺ったら即答でクレマチス。そして好きな色はオレンジ。


タイトルも「悪性リンパ腫ステージⅣからの生還」と少し堅かったので「病気と向き合う姿勢を表した言葉にしませんか」と投げかけ「あるがままに、あるがままで」というメインタイトルになりました。


クレマチスの花言葉を調べたら「精神の美・旅人の喜び・策略」でした。きちんと病気を調べ、精神論や楽観主義だけでなく、ドクターや家族や友人を味方につけ、強い精神で向き合う小川さんの本にピッタリ。素敵なイラストも見つかり、花束のような表紙が完成!!(満足、満足)

東海大学病院で過ごした4ヶ月と自宅療養4ヶ月間の闘病日記。病室から見える大山が何度となく登場します。ご自宅近くから望むご自身で撮られた大山の風景を「はじめに」のバックに使用することにしました。

アルバムの仕事も面白いですが、手記の制作も本当に面白い。読んでもらう対象が身近な人に絞られているからでしょうか。アルバムも手記も深くて濃いです。

本は1,000円でこちらでご購入できます→ ogawahdy@msc.biglobe.ne.jp(小川さん宛)
市販の本とはまた違うエネルギーをもらえます。私も調子の悪い両親へ読んでほしかったので、早速購入し喜んでもらいました。ご注文&ご感想お待ちしています♪(アルバムえほん企画室のLINEやメールでも承ります)