『諒介、強い男の子になってね』
Y K 様


私は28歳の時に思いがけない病気を患い、強い薬を服用しなければならなくなりました。完治することのない病気です。もうすぐ結婚式を控えていましたが、その薬を服用している間は子どもを作らいない方が良いととお医者様に話され頭の中が真っ白になりました。主人はそれを承知で結婚しました。

その後、幸いなことに私の病状は順調に回復し薬を飲まなくてもよくなりました。そして結婚5年目で授かったのが諒介です。妊娠したことを告げるとそれまで何も言わなかった夫、そして私の両親は涙を流して喜び、ともに出産までの10カ月を不安と期待に胸を膨らませてくれました。

新しい命は、本当にまわりのみんなに待ち望まれて生まれてきました。子どもを産むことがないだろうと思っていた私の人生が一転しました。何よりも大切な守らなければならないものができました。

そして、それはどんなことがあっても、私には生きなければならない意味ができたということでした。重い荷物を背負い込んだのにそれがこんなにも幸せなことなのか。と、日々すくすくと成長する諒介を見ながら思います。

そして今、私のお腹の中に新たな命が宿っています。諒介は日々膨らんでいく私のお腹を不思議そうな顔をしてそっとなでています。それで諒介と一緒に彼の赤ちゃんの頃の写真を取り出して、一緒にアルバム絵本用の写真を選びました。目を輝かせながら小さかった写真を眺め、お腹の中にこんな小さい命がいるのだということを少しだけわかった様子です。

そして写真の中に今は失われた震災前の風景を見つけて、「この公園、もういけなくなっちゃったね」と懐かしそうに言います。いろいろなことを受け止めて強くなったなぁ…と、思います。そして出 来上がった絵本が届きました。絵本の中は自分の写真でいっぱい。自分だけの物語が書かれていることにとても驚いて何よりも喜びました。

今後、彼が大きくなって何かに思い悩むことがあった時には、ぜひ、この絵本のページをめくって欲しいと思います。自分がどれだけ愛されているのかを思い出して自信を持てる気がしますし、それに、小さい頃、辛いときをみんなで乗り越えたことを思い出せば強くなれるんじゃないかと思うのです。

『諒介、強い男の子になってね』
Y K 様


私は28歳の時に思いがけない病気を患い、強い薬を服用しなければならなくなりました。完治することのない病気です。もうすぐ結婚式を控えていましたが、その薬を服用している間は子どもを作らいない方が良いととお医者様に話され頭の中が真っ白になりました。主人はそれを承知で結婚しました。

その後、幸いなことに私の病状は順調に回復し薬を飲まなくてもよくなりました。そして結婚5年目で授かったのが諒介です。妊娠したことを告げるとそれまで何も言わなかった夫、そして私の両親は涙を流して喜び、ともに出産までの10カ月を不安と期待に胸を膨らませてくれました。

新しい命は、本当にまわりのみんなに待ち望まれて生まれてきました。子どもを産むことがないだろうと思っていた私の人生が一転しました。何よりも大切な守らなければならないものができました。

そして、それはどんなことがあっても、私には生きなければならない意味ができたということでした。重い荷物を背負い込んだのにそれがこんなにも幸せなことなのか。と、日々すくすくと成長する諒介を見ながら思います。

そして今、私のお腹の中に新たな命が宿っています。諒介は日々膨らんでいく私のお腹を不思議そうな顔をしてそっとなでています。それで諒介と一緒に彼の赤ちゃんの頃の写真を取り出して、一緒にアルバム絵本用の写真を選びました。目を輝かせながら小さかった写真を眺め、お腹の中にこんな小さい命がいるのだということを少しだけわかった様子です。

そして写真の中に今は失われた震災前の風景を見つけて、「この公園、もういけなくなっちゃったね」と懐かしそうに言います。いろいろなことを受け止めて強くなったなぁ…と、思います。そして出 来上がった絵本が届きました。絵本の中は自分の写真でいっぱい。自分だけの物語が書かれていることにとても驚いて何よりも喜びました。

今後、彼が大きくなって何かに思い悩むことがあった時には、ぜひ、この絵本のページをめくって欲しいと思います。自分がどれだけ愛されているのかを思い出して自信を持てる気がしますし、それに、小さい頃、辛いときをみんなで乗り越えたことを思い出せば強くなれるんじゃないかと思うのです。